7.20〜7.21 世界一周 100〜101日目
10カ国目:トルクメニスタン / トルクメンバシー
リアルタイム:イタリア / ナポリ⇆ポジターノ・アマルフィ
お金:1マナト=約30円
挨拶:ありがとう/ ラホメット(イスラム語) or スパシーバ(ロシア語)
こんにちは / サラーム(イスラム語)or ストラヴィッツェ(ロシア語)
★ リアルタイム ★
いよいよ南イタリアまでやって参りました。
観光観光!な北イタリアとは違って、割とのんびり過ごしています。
昨日はストール泥棒にナポリピザ泥棒。
ストライキで日帰りアマルフィいけず。
など、いろいろいろいろありました。
きー!色々くやしい! くそイタリアめ。
でも、イタリア旅スタート記事でかいた2つの願い事。
「ずっと晴れること」
「大中小のうち大中のトラブルがないこと」
は今のところ概ね叶っているので良しとしよう。
この記事が投稿される時はまだこちらは夜の12時ですが、
明日こそストライキもなくアマルフィにいけますように。
せっかくなので海に入ります。わー楽しみ!!!
海ってほぼ和歌山の白浜しか入ったことないんです。
シュノーケリングやったことないしやり方もしらないのに、とりあえずシュノーケリングセット買ってみました。
シュノーケリングセット24ユーロの元をとりたいので、日曜バスや電車少ないらしいですがどうか海水浴できる時間もありますように。
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トルクメニスタン4日目。
午後12時半頃。
最後の目的地、トルクメンバシーのフェリー待合室
に到着。
そう。我々、ここからトルクメ脱出します。
フェリーで。
いや。
貨物船で。
ロマンですね。
びっくりするほど何もない場所。
ここでいつ来るかわからないアゼルバイジャン行きへのフェリーを待ちます。
チケットオフィス(待合室の隣にある)の人によると、
チケット販売は夜12時。乗船は朝4〜5時くらい
とのことだ。
先人達の情報によると乗船まで6時間〜15時間とか。
着いた時点で既に予定17時間。 最長記録じゃねえか。
なんてこった。
幸いクーラーはきいていた。これ大事。
そしてイスもあいていた。これも大事。
ハエはまあそこそこにいたのだが、せいぜい自分のまわりに10匹いない程度。
耳元や口にもくるので鬱陶しいのはかわりないが、地獄の門前のチャイハナでの数百匹に比べたら全然問題ない。
噂通り、売店的なものは周りにも歩ける距離にも一つもなかった。自販機も。
でも、水6L、お菓子もカップラーメンもあるので問題ない。
wifiは勿論ないけれど、暇にはすっかり慣れています。
15時間くらい、ブログ書きだめて昼寝でもすればすぐです。
日がくれ
夜になり。
チケット販売時間の夜12時。
うん。
一向にチケットが販売される気配がない。
いやいや。もう12時よ?
びっくりする程何事もなく、その時間が来てしまった。
いやいや。最長記録分待ったよ?
12時間待ったよ?
今発売されても、乗船までもっと時間かかるんでしょ?
相変わらず言葉通じないながらも、一緒に待合室で待っていたアゼルバイジャン人のおばちゃんとか待合室にドア一つ隔てている軍人さんとか、色んな人にチケットについてきく。
「まだまだこないよ。」とか「1時には売られる。」とか、
皆違うこと言うし、軍人さんにいたっては超適当だ。やる気ない。
チケットは出遅れたら売り切れる可能性だってあるし、
「あと数枚しかないから賄賂だしたら売ってやる。」
なんて職員さん(か軍人さん)に支払わざるを得ない状況になったという情報もある。
日付もかわり、ビザのタイムリミットはあと24時間切っている。
絶対に出国しないといけない。失敗は許されない。
我々は1時間ごとに一人ずつ交代で起き、
夜通しチケットを待つこととなった。
そして交代して、寝て、起きて、寝て、起きて・・・
朝9時。
そう。
朝になってしまった。
3人とも勿論、疲れている。
それに、
いつ来るか本当にわからなくなってしまったフェリーに対する不安。
だって現時点で19時間。
こんなに待った人達はいないのだ。
まさか自分達がそうなるなんて予想していなかった。
本当にくるのか?フェリー。
もう誰も「交代で起きるのは終了」なんていうこともなく、自然と3人とも起き、
特におはようと挨拶をしたり、「チケット販売されなかったね。」なんて言葉を交わす事もなかった。
ここからの時間が一番のピークだったと思う。
なにがって、
チケットやビザに対する不安や
スチールのイスで19時間も待機している疲れ
とか、
どうでもいいくらいの、空腹。
「お腹すいた」なんてレベルじゃない。
「ひもじい。」
ひもじいのだ。
まさか今までの人達が6時間〜15時間でいけてるのに。
まさか余裕で突破するなんて思ってもいなかったのだ。
「常に最悪の想定をして準備や対策をね。」
なんて口では簡単にいえる。
が。
自分が「最」悪や「最」長のケースになるって想定は結局のところ心底はしていない。人間そういうものだ。
19時間、20時間、21時間、、、、、
どんどん時間は更新されていく。
本当にいつくるか確証を得られなければ。
チケットをとりあえず手にするまでは。
本当にこれから何時間か、何十時間か、記録を更新してしまっている今想定もつかないので、下手に残りのわずかな食糧に手を出せない。
もう34時間もご飯を食べていない。
昨日「口寂しいから」「暇だから」とクッキーを適当に手を伸ばし食べたこと。
昨日「お腹特に空いていなかったから」と駅前でケバブを買わなかったこと。
3マナト余らしてるのに食糧をかわなかったこと。
まじでそんな昨日の自分をぶん殴りたい。
怒鳴りつけたい。
馬鹿野郎、私!
「空腹」がこんなにも辛いとは。知らなかった。
今までこんなにも我慢せなあかんかったことってなかった。
お金を出したら食糧なんて手に入るのは当たり前で。
「フェリーまち、15時間とかもあんねんて。」
ってきいたとき、暇をどう過ごすかってことくらいしか気にしていなかった。
ハエをいちいち毎度よけることも、
散歩したり動いたりすることも、
お互い喋ることも、
徐々にしなくなっていった。
時々「フェリーまだかねほんと」とか「まじひもじいわ!笑」
なんて時々みゆき嬢と喋ったりしたが、
でもテンションあげなやってられへんって感じで、カラ元気だった。
お互いに、それはわかっていた。
私、あの時、人を殺しそうな目をしていたと思います。笑
比喩ではなく本当に。
隣でアゼルバイジャンのおばちゃん達が尽きる事のない食糧をばくばく食べていた時は、ただただじっとその様子を見つめ続けていた。
今でも鮮明に思い出す、お弁当箱からでてきた骨付きチキン。
ああまじかよ今ここで目の前にチキンかよって思ったな。
多分一生あの日のことは忘れる事はないでしょう。
フェリーを待つこと24時間経過。
2枚、大切に大切にもっていた、ライフカード。
カップラーメン。
手をだしました。
36時間ぶりのご飯。
ありがたく、ありがたく、ありがたーーーく
食べます。
美味しかった。沁みたよ。
人生最長に感じた3分間でした。
もう1つは、保険として残しておきます。
あとは、残り少しのクッキーとポテチを少しずつ、
「ああもう我慢できん。」ってときにちょっとだけ食べていきます。
東チベットでわかった
「究極の私的優先順位」は
1に排泄、2に暖
3、4とばして、5に恥じらい
でしたが、
いま、更新される時がきました。
皆様、
人生においての優先事項は
1に排泄、2に空腹
3に寒暖
4をとばして、5に恥じらいです。
そして結局、
待つこと、36時間。
ついに
トルクメニスタン、出国。
ああずっとこちら側からの景色をずっと見たかったよ。
よかった、ほんとよかった。
ビザですが、期限30分前にぎりぎりスタンプ。
気をつかって最初にいかせてもらいました。
どんどん増えて行った待合室の仲間達。
一緒に待った数十時間。
最後、その人達に見送られながら(※ 別に見送られてはいない)
越えられなかったドアの向こうにいくとき、
映画「ターミナル」のラストシーンを思い出しました。
大好きな映画です。
自分が同じようなことをするとは想像もしていなかったですが。
「ああ、ありがとう。皆さんありがとう。」
(どうせ日本語通じないので)言いながらドアをくぐりました。
気分はトムハンクス。
さあ。ここからです。
第二ラウンドが待ち受けていました。
続く。
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ありがとうございまーす!
36時間!!
キツかったですね、ラマダンどころの話じゃないです(゚o゚;;
自分の過去の人生でも、どんなに長くても24時間を超えたことはなかった気がします。てか、水があって良かったですよね!空腹に口渇が加わるところだった!
空腹に隠れて霞んでますけど、待ち時間36時間も何気に相当ですよ笑 ミユキさんがこれに耐えていたのが凄い笑
待って。たけむさん。
私、一緒に中央アジア旅行した3人の中で、誰よりも文句言うけど。笑
誰よりもタフで我慢強いですよ!笑
わお、みゆき嬢、コメントまさにおなじタイミングだったよ。
いやびっくりですよー。
たしかに! 水あってよかったです。
ない時のつらさの度合いなんて、実際身を以て経験しない限りわからないですよね。
そんな日がこないことを望みます。笑 (フラグ・・・?)
たしかに! でもまじでそんなのどうでもいいって感じでした。 ある意味空腹様々・・?
みゆき嬢は何気に我々3人の中で一番根性あります。
自他共に対して厳しいので、体調面とか無理するので心配なときも。
ちなみに暇対策は漫画に映画に動画に底なしに所持しておりました。流石みゆき嬢。