カスピ海、80時間船上生活。

 

 

7.22〜7.25  世界一周 102〜105日目

 

10.5カ国目:カスピ海

リアルタイム:イタリア / バーリ⇆アルベロベッロ

 

挨拶:ありがとう/ サオ(アゼルバイジャン語) or  スパシーバ(ロシア語)

  こんにちは /   サラーム(イスラム語)or ストラヴィッツェ(ロシア語)

 

★ 本日、2回更新かも? ★

未定です。

 

 

 

さて。

36時間待ちを経て、

念願のフェリー(貨物船)に乗れた私たち。

 

 

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こちらが私達をアゼルバイジャンへ運んでくれる船です。

カスピ海を渡ります。

 

 

子供のときから「カスピ海ヨーグルト」っていうワードで「カスピ海」という海が世界のどこかにあることくらいは知っていましたが、

まさか自分がそのカスピ海を渡るとは。

 

ちなみに定義によって「海」だったり「湖」だったり。

結局湖らしいです。

 

 

距離は300kmほど。

本来なら15時間で着くところなんですが。。。。

 

前回散々物語上につらつらと記事を綴ったので、

今回はさっぱりめにダイジェストでいこうと思います。

 

なので、先に結論を。

 

 

結果として、

80時間かかりました。

 

 

わーおびっくり!

こちらも最長記録を叩き出しました。

どんなけだよ。

約15時間のところを80時間て

 

もはやネタの領域です。

ですので今まさにネタにしている次第でございます。

 

夜1時くらいに乗船し、まあ夕方にはつくやろって思ってたんですが、

夕日3回みました。

 

 

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ちなみに大半の時間はトルクメニスタンの港にいました。

風や波(ちょっとよ・・・?)があると、出航できないらしい。

結局同じ場所にいて陸か海かだけの差だったんですが、出国スタンプは押しているもらっているのでセーフです。

 

この期間は、どこの国にも属していないという

まさに「リアルターミナル」状態にちょっとテンションのあがる私。

 

 

それでは船上生活を振り返ってみようと思います。

 

 

 

 

船の上では基本的にやることは特にないです。

適当に時間を潰して3食ご飯を待つだけの、

究極のシンプルライフがそこに。

 

乗客も乗組員も、私達以外は皆アゼルバイジャン人。(多分)

アゼルバイジャン人との共同生活です。

 

 

 

私達の部屋は3人部屋。

 

最初は「そこの部屋しかない。」とか「ここは無料だ。」とか色々いちゃもんつけて、一番下の階にある、暗くて埃っぽい、100歩譲ってもいい部屋だとはいえないところを充てがわれたのですが、

みゆき嬢と抗議をしにいき、なんとか勝ち取りました。

まともな部屋。

結果部屋もあったし、どこの部屋になっても同じ値段というオチ。

 

ちなみにみゆき嬢の嫌いな言葉は「泣き寝入り」

そして好きな言葉は「弱肉強食」。

重ね重ね繰り返しますが、

彼女のおかげで成り立った中央アジア旅でございます。

 

 

 

ほとんどの時間はクーラーがきいている「食堂」で過ごします。

寝ている時以外はだいたいここにいました。

 

眠たくなったり一人でゆっくりしたくなったら部屋(10歩先)へ。

誰かと一緒にいる気になれば食堂へ戻る。(あとご飯の時間と)

その繰り返しです。

 

 

ちなみにそのご飯は

 

 

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まあ、ここらへんは当たりです。

 

1日に何回も同じものがでます。

ハズレは雑巾味のスープです。

毎食パンです。

 

当たりだと卵と魚が1回でました。

鶏かじゃがいもは出現率が高いのですが、セルフサービス争奪戦なので、最初の方にいかねばなくなります。

豆はばんばん残っています。

 

 

それでもあれですよ。

36時間ひもじい経験をしている我々です。

みゆき嬢はもっとです。

 

「食えるだけありがたい。」

 

ありがたくいただきました。文句いいまくってたけど。

 

 

 

寝る時間も自由なわけなので、ほんと気の向くままに過ごしました。

どっちの場所にいるかの割合はそれぞれですが、だいたい皆同じ感じでした。

 

こんなにも目的もなくすることも少なく時間をだらだら過ごす機会、意識的に作らない限り、なかなかないでしょう。

たとえ沈没しても、wifiもあるやろし、自炊やシェア飯したり、外食や買い出しで宿の外に出ることもあるでしょうから。

そう思うと、もしかしたら二度と同じようなことは経験しない、貴重な時間を過ごしました。

 

 

 

暇を持て余したシリーズ その1

 

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実はあまり喜ばれない可能性のあるカテゴリーの折り鶴。

今回も予想していたよりは喜んでもらえました。

日本語で名前を書いて。

 

逆に折ってくれたり。名前書いてくれたけれど「Yugo」。

そういえば私、ここだけに限らずアゼルバイジャンでは名前「ユーゴ」でした。発音しにくいのかね。

 

ちなみに下の名前が「ただし」君なくぼやん氏は、

フェリー上では訛りに訛って「たらす」でした。

もはや原型・・・。

 

 

 

暇を持て余したシリーズ その2

 

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持っているマニキュア貸し出して、女子会です。

これは割と喜んでもらえる。

どこの国でも女の子は一緒ですね。

 

 

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今振り返ると、中央アジアや中国、

いつでも持っておいたらよかったかもな。

 

東チベットの亜青寺で、通りすがりの尼さんが私の爪にリアクションしていたのをふと今思い出した。

その尼さんにとって一生に一度のマニキュアかもしれないし、喜んでくれたかもな。

 

また辺境地に入ることがあれば、今度は何個か持ち運ぼう。

 

 

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私も爪やすりを貸し出してもらいました。ギブアンドテイクです。

 

 

 

 

暇を持て余したシリーズ その3

 

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船内をふらふらと散歩。

 

 

 

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貨物船とはいえ、考え様によってはカスピ海クルーズ

いつでも見放題です。なんたって80時間ですから。

ちなみに15時間でも80時間でも70ドルなんで、宿代と食費的な意味では相当お得です。笑

 

 

 

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一人、船首をみてタイタニックを回想。

暇を持て余してますね。

 

 

回想していたら、キャプテン(らしい)おっちゃんが

操縦室にあがってきなよと。

この人も暇を持て余しています。

 

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ちなみにいつも酔っぱらってる。

飲酒運転・・・。

 

 

 

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速度をこれでかえるらしい。

おお、ちょっとテンションあがる。ロマン・・・!

 

 

 

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これが舵らしいけれど、なんとオートマやねんて。

ロマンねえな・・・・。

 

 

 

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ああ、双眼鏡!

タイタニックですよ皆さん。

これ、荷物途中でおろしちゃうんですよね。

 

ほんで双眼鏡ないから肉眼で氷山ないかみるんですよね。

ほんでローズとジャックがいちゃいちゃきゃっきゃしてるのに目がいってたら、氷山みつけるのちょっと遅れて、ぎりぎりかするっていう。。。。

 

 

 

暇を持て余したシリーズ その4以降

まとめて。

 

 

皆の(orと)写真を度々撮りました。

今更ですがちょっとした登場人物紹介を兼ねて。

 

 

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ジフィーナ。23歳。

女子会で皆にネイルを塗ってあげてた子です。

くぼやん氏のことを「たらすは細いわね。この爪楊枝のようだわ。」発言は今でも記憶に新しい。

 

 

 

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メラハット。

アゼルバイジャンで今日も元気に過ごしている(であろう)パワフルおばちゃん衆の一人。

 

「あんた!そんな薄っぺらいのだめよ!もっと食べなさい!

でかくなりなさい!私みたいに。」

「あんた、ほんとぺらいわね。私の乳をちょっとあげたいわ。」

 

 

など、まるで親戚のおばちゃん。

二つ目の発言で私の精神ゲージはもう0です。

乳くれ。

 

 

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サキナ。

以下同文。

 

 

 

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ナルシス ナル男 ラグメン

あの麺と一緒の名前である。ラーメンつけ麺俺イケメン。

 

 

 

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エブラヒム。4歳やっけな。5歳やっけな。

フェリーの中での唯一のちびっこ。

マスコットキャラクター。大人気である。

自分でちやほやされるのわかっていてすぐに調子に乗るモンスター児。

そしてみゆきちゃんの乳をすぐ触る。

 

 

 

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エブラヒムを華麗に扱うキャマウ。これで20歳。

よく食堂にいて、一番よく喋った。

 

 

 

 

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くぼやん氏とキャマウが言葉を教え合う絵面を四六時中みた。

お互いの成果は、今や、いかに。

 

 

 

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くぼやん氏から習ったアクセサリーをつくってくれた。

とりあえず私大好きみたいなので、私アゼルバイジャンで永住します。

 

 

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あ。やばい。名前忘れちゃった。

これでも仲良しなほうでした。名前忘れちゃったけど。

中2男子のような青年。

「ユーはグッドフレンドだ。バイ。」とクサい台詞でさよならした彼。

 

 

ちなみに彼のデスクトップは

これに

 

 

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あれ、まじでこじはるかな私。

 

これ女子クラスに3人しかいないとかのマジックですね。

普段、ハエと蟻にしかちやほやされない私なので生暖かくスルーして下さいね。

 

 

 

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モブキャラ  釣りやタバコのおっちゃん達。

船員さん。

 

 

 

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以下同文。

 

 

 

 

そして、そんな感じの日々を過ごしながら

待つこと3日くらい。

 

 

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ついに、待ちに待った、黒煙が。

 

 

 

 

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やっとトルクメの港から出航です。

長かった・・・・。

 

カスピ海を渡り、

またアゼルバイジャンで何時間か十何時間か待ち(やったけな?)、

 

 

 

80時間。

ようやくアゼルバイジャン着。

 

 

 

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まじ長かった。

暇がどうのこうのはもともとめちゃくちゃだらしない性格なので、割と食って寝てだらだら過ごしていいだけの船上生活は苦じゃなかったんですが(船酔い以外)、

あやうくイタリアいけないところでした(ガチで)。

 

アゼル1泊2日が半日に。ジョージア3泊4日も半日に。

でも、イタリアには無事フライトできました。

よかった。これはほんとよかった。

 

 

 

 

 

アゼルバイジャンの国よりも、

 

「アゼルバイジャン」

=「カスピ海上で共に過ごしたアゼルバイジャン人の皆」

 

という印象になったので、

今回はここでフライングながらスケッチブック撮りました。

 

 

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言葉はほぼ通じませんが、仲良くしてくれて、割とこれ自体がいい旅の思い出になりました。

 

アゼルの皆、ありがとう。末永くお元気で。

 

 

というわけで、

トルクメの宿(アシガバート)→アゼル入国

までの予想以上に長期に渡った移動は

 

計、約135時間

 

という記録を叩き出しました。

これはもうネタにしてよかったんじゃないでしょうか。笑

 

 

あとまとめ回が残っていますが、

以上をもって、

トルクメ編、ならびに、中央アジア編

旅行記は終了です!

 

読んでくれてはった方々、

長い間、お付き合いありがとうございました!

(最終回みたい)

 

 

 

★ 本日、2回更新かも? ★

未定です。

 

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というわけで、中央アジア、無事突破しました!

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