山の中、ヒッチハイク、交通事故寸前。

 

 

2016.11.2 世界一周 205日目

24カ国目:クロアチア / ザグレブ→プリトヴィッツェ国立公園→ザダル

リアルタイム: グアテマラ / サンペドロ ラグーナ(留学中)

お金:1クーナ:約16円(8クーナ:約1ユーロ計算

挨拶:ありがとう/  ワラ こんにちは /   ボク

 

 

 

プリトヴィッツェ国立公園をまわり終え(★)、次の街「ザダル」へ向かうべく園内を出る。

 

 

入園する前にバスの時間をきちんと確認。

info前に貼ってある紙には

 

最終バス:5時40分

その一本前のバス:3時15分

 

 

うん。念のため3時15分にしよう。

ワーオ。成長したな私。1本前に乗るなんて。

 

なんて、ぼっち旅の為誰も褒めてくれないので脳内で自画自賛する。

 

 

バス乗車10分前、もう一度info前にバスの時刻表を確認しに行く。

 

 

 

あれ?

 

 

 

 

 

 

 

 

ない。

 

 

 

 

 

 

ない・・・・?

 

 

 

 

 

image

 

 

ないのだ。

 

ここに確かに書いてあったはずの

「15:15」と「17:00」が。

 

 

 

頭の中、

「????????」

 

意味が分からない。

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

 

意味が分からない。

 

 

 

infoの人にきくと、

 

「バススケジュール、変わったのよ。数時間前に。

今日はその2本のバスなしよ。スケジュールも張り替えたのよ。」

 

 

 

 

そ・・・・・・!

 

 

 

そんなあほな話があるかぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

なんでやねん!

「あ!やっぱ最終バス2時20分で!」 ってか!!

数時間前にか。

スケジュールの意味!!!!

 

プリトヴィッツェ、園内からこま目にバス変更ないかチェックしにくるやつがどこにおんねん!

1本どころか2本ともなくすか!!!

山の中、街へむかうバスをなくして取り残された者達はどうなるんだ!

(幸か不幸か今のところ私だけ。)

 

 

 

 

四の五の言ってられない。

というかバスが来ないのでこれを言う相手もいない。

一刻も早くどうにかこうにか手段を考えなければならない。

 

今、私は「交通手段なし、宿なし、山の中。」状態だ。

 

 

 

他のバスはどうだ。

奇跡的にないだろうか。

infoのスタッフにきいてみるが、どうやらなさそうだ。

 

ホテルとる?

ここは山の中だ。公園近くの高価なホテルをしかない。

しかもザダルの宿代もとぶのに?

いや、損失が大きい。今のところ考えられない。

 

野宿か?

あり・・・・・いや、なしか。頑張ればいけるか。

でもこれも究極手段。なしだ。

 

タクシーはどうだろうか。

運転手にきくと、「15000円でいってやるよ。」

全力で却下。

 

 

残された選択肢は一つ。

 

考えてもいなかったが、自然にすっっと頭に出て来た。

そして、迷うことなくスケッチブックとマッキーをとりだしていた。

 

 

 

これはヒッチハイクしかない。

と。

 

 

 

ちょっとだけ東チベットでのっけてもらったり、中央アジアでお嬢が大型コンテナートラックひっつかまえてきたのを除けば、

これが人生ヒッチハイクとなった。

 

 

 

 

スケッチブックに「Zadar」と書き、道路にそれを向け、親指をたてた。

恥ずかしさや戸惑いはなかった。だって捕まらなければ野宿だ。

 

 

 

10台、20台

あっさりと車は過ぎて行った。

 

「正直10台くらいで捕まるんちゃうの?」なんてちょっぴり思っていた。

甘かった。

 

 

先程の15000円ふっかけタクシーのおっちゃんがやってくる。

「無理無理。クロアチアでは捕まらんよ。

ヒッチハイク文化がほとんどないから。9500円でいってやるよ。」

 

 

聞こえなかったことにして続ける。

 

 

30台、40台・・・

 

あ!

止まってくれた・・・!!!!

 

 

 

話をきくと「8000円で行ってあげる。」とのこと。

予算オーバーなので丁重にお断りさせてもらった。

 

その後またすぐに止まってくれた。

「ああ、スプリトなんだ。ザダルとは場所が違う。ごめんね!」

とのこと。

残念。スプリトはまだ何日も先にいく街だった。

 

 

でも二台とまってくれただけでもありがたかった。

とまってくれる人はいる。なんとかなる。

 

 

 

50台、60台

欧米人バックパッカーが一人、やってきた。

 

彼もザダルにいきたいのと、ヒッチハイクしたいそうで。

一緒にすることになった。

私はそのまま親指ヒッチハイク。彼は駐車場にいってくれることに。

 

 

70台 80台

前止まってくれた車の後、計40台スルーされることに。

 

 

80なんぼ・・・・

 

 

ついに

とまった!!!!!

 

 

 

 

戻って来ていた欧米人が小走りでききにいってくれる。

 

 

 

 

「おっけー」のサイン!!!!!

 

 

 

 

「わーー!!!やったーーー!!!」

おもわず大声で叫んだ!

 

ほんとにほんとに行ってくれるとのこと!!!!!

 

 

80数台、約1時間。

 

暗くなる直前に、ヒッチハイク成功!!!

よかったーーーー!

 

 

 

ザダルまで乗せて行ってくれるのは、おじいちゃん兄弟お二人。

英語はほぼ皆無だったが、ジェスチャーと僅かな単語で会話ができた。

 

おじいちゃんの片方は、片足がない、

ユーゴスラビアとの戦争で失ったとのこと。

ほんの24年前の話。

「文字面」だけで感じていた「戦争」「ユーゴスラビア紛争」というものを、単に「歴史」や「どっかの過去の出来事」としてではなく、リアルに感じた瞬間だった。

 

 

一緒にヒッチハイクした青年は、ベルギー人の「jens」

大学生で2週間休みでここらへんをテントとヒッチハイクで旅しているみたい。

jensと話をしながら、途中で二人とも疲れきって寝てしまいながら(申し訳ない)、ザダル市内へ到着。

 

 

 

ザダル市内に入る。

 

 

「どこで下車するか。」「儂の知り合いのアパートメントに泊まりな。」という話になり、すでに宿を予約してあることを伝えようと、地図をひらく。

おじいちゃんは、地図をみる為、道路の端に停車する。

他にも1〜3台くらい停車している場所だった。

 

 

画面をひらきながら説明をしていると、

 

 

 

 

 

ききーーーーーっっっ!!!!!

きゅるるるるるるる!!!!!

 

 

 

がしゃん!!!!!

ばりぃぃぃぃぃっぃん!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

一瞬のできごとだった。

 

 

私達のすぐ真後ろに停車していた車に、

走行中の車が勢いよく突っ込んだ。

 

 

 

おじいちゃん達は、その場を離れようと車を発進させる。

まがった瞬間に一瞬、ほんの1〜2秒みれた光景。

 

思いっきり凹んだボンネット。ばりばりのガラス。

無惨なことになっていた。

 

 

おじいちゃんは、そのまま我々の車を走らせ去っていった。

なのでその後のことはわからない。

「救急車呼んでもらった方が。」「出て見に行かなくてよかったのか。」など後から思ったのだが、そんなことは頭からぬけていた。

驚いててんぱっている間に、車は出ていた。

車を当てていた側のおじさんは外に出てきていて、慌てている様子ではなく電話をかけているのは見えたので、大事に至っていないことを祈る。

 

 

 

あとちょっとずれていたら。

突っ込んだ車がほんの少し右にカーブをきっていたら。

あれは、私達だった。

 

一瞬の出来事で、ぞっ・・とした。怖かった。

 

 

車を突っ込まれた人達には本当に申し訳ない話だが、正直に言うと

「私達じゃなくて、本当に良かった・・・!」と思ってしまった。

 

jensは「Good luckだったね。」と言った。

まさしく。ただの「luck」だけの話だった。

 

 

 

 

 

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ザダルまで120kmの距離を運転してもらった。

3時間移動だった。

 

救世主のおじいちゃん二人、ヤコブ、イリヤ。

本当にありがとう!!

 

 

 

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jensは結局テントをはる場所が見つからず、同じ宿にとまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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翌日よく見たら、めっちゃイケメンだった件。

 

全然気がつかなかった・・・!

 

 

 

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3件のコメント

  1. ひえーー、災難でしたね!
    私はA型で、帰りの足とかは念入りに
    確認するタイプなので、お気持ちはよくわかります。
    なんでやねん!って感じですよね。
    でも無事帰ってこれて良かった&怪我もしなくて。
    ハプニングも、乗り越えられればいい思い出に
    なるはず(?) 

    1. お返事遅くなりすみません!
      またまたコメントありがとうございます!

      私もA型です!誰も信じてくれませんが、A型です!
      石橋を気づかずに突っ切って落っこちますが、A型です。

      そうですねー!
      今のところ、ほぼいい思い出になっています!
      たった一つだけ心残りなのは、見たい景色が見られなかったこと。これだけはお金があまれば再挑戦したいなと考えています。

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