2017.6.29 世界一周 445日目
5カ国目(再 / 37ヵ国後): 東チベット / 亜青(ヤチェン )
リアルタイム: 中国 / 大理
ありがとう / 謝謝(シエシエ) こんにちは / 你好(ニーハオ)
<チベット>ありがとう / ガーゼンチー こんにちは / タシデレ
1元:約16円
夜ご飯は皆で鍋をつっつきました。
中華ピリ辛野菜鍋です。シンプルやけど、美味い!
美味いっつっても、その時々のシチュエーションによって味覚のハードルが変わります。
10年前くらい。黄金生活の無人島企画で濱口が毎度魚を食っては「う・・・うめええええええ!!!」と言っているのを見て、
「それって、単体評価なんかそれとも相対的に言うてるんか、どっちなんやろう。」
つまり、
「「美味い」って、「この感じの魚にしては」「無人島で食べるご飯にしては」めちゃくちゃ美味いんか、それとも例えば東京でお金もあって何でも食べられる環境におってそこでフラットに見ても美味いんか、どっちなんやろう。」
て子供ながらに疑問に思っていたことを覚えています。嫌な10代ですね。
つまり何を言わんとしていたかわからなくなって来ましたが、確かにこの時は「う・・・うめええええええ!」と思ったのですが、私自身もそれは味覚が「東チベットの草原モード」に入っているのやもしれません。
とにかく、皆でワイワイ食べるご飯ってのは楽しいもんです。
兄弟おる家族ってこんな感じなんかな。ええなあ。
「おい!Yuko!食ってるか!」
昨日ご紹介した、”アニキ”、じゃし。
そういえば「まだどうしても食べられないいくつかの食べ物」のうちの一つだったきのこ、ここにて克服しました。
これめっちゃ美味いやんてパクパク食べてたら、それきのこやった。
見た目がわからんかったんで、今後食べられるかといえば自信はないが。
ほら、宇宙人みたいやん、きのこて。せやから嫌い。胞子飛ばすし。腐った木とかで育つし。そもそもきのこってのは生き方が(以下略
夜ご飯のあとは4人とトゥーデンシーと一緒に夜のお参りにやって来ました。
トゥーデンシーは尼さんね。一日目泊めてくれた。
この小屋に、お坊さんがいます。
大勢の参拝者の必死に押し合いへし合いを見たところ、相当徳の高いお坊さんなのだろう。
白い布を尼さんのトゥーデンシーが我々の分を貰って来てくれた。
押し合いへし合いを制し前まで行き、これにお布施を包んで渡す。
すると、お坊さんに頭を軽く叩いてもらったり、言葉をかけてもらったり、お花か何かが入っている液体をぴっぴっと撒いてもらったり、お坊さんが結んだ赤い紐をもらったりしてもらえるようです。
とにかく参拝者のエネルギーがすごい。
「神仏にすがる」図を目の当たりにしているよう。
そして、「ありがとうございます!」と拝んでいる参拝者の幸せそうな表情。
今回も然り、他の場面場面も然り、この地で仏教がいかに人々の心の支えになっているかを垣間見た気がした。
そして、何がどうなってどうなったのかわからないままだったが、
気がつけば、お坊さんの小屋の中に。
皆、
「1列目まではいけないにしてもせめて3列目。」
「言葉は交わせずともせめて赤い紐だけでも。」
「せめて数秒だけでも!」
といった勢いで、押し合いへし合いしていたのに、
私たちは気がつけば小屋の中にいた。
参拝客がいなくなったタイミングで、お坊さんとトゥーファンリンが話をしている。
お言葉を頂戴したり(言葉わからんが)赤い紐をいただくだけではなく、持っていた私の数珠を持って念を込めてお経まで唱えていただいた。
ガンゼの路上で買ったひのきの棒がエクスカリバーに・・・!
ひええ・・・・・!パワーストーンどころではないぞこれは。
この後トゥーデンシーも108個分お経を唱えてくれた。
これはお守りにしよう。
日本で身につけられはしないと思うが、旅中はこれ以降毎日身につけています。
そしてトゥーデンシーはお経も教えてもらいました。発音指導まで。
「〜と唱えなさい。」とそのお坊さんが言ってくれたんやけど一回じゃ覚えられんくて、テントに戻った後「ねえ、お経なんて言えばいいの?」と聞いたら、
バッッっと全員がこっちを見る。
今まで若者組にほぼ見向きもしていなかったおじいちゃんもおばあちゃんも。
お経を唱えている間、皆が見ていた、いや、見守っていた?
この時から少しおじいちゃんおばあちゃんの空気が変わったと思う。
なんか距離が近くなったと言うか。
この時に限らず思ったことなんですが、
宗教を通じて、人々は繋がっていて、仲良くなるきっかけにもなって、共通の話題でもあって、
宗教が人々の絆の接着剤の役割も果たしているんやなぁ。
と感じました。
今夜はありがとう!トゥーデンシー。
そして今日1日ありがとう、4人兄妹よ。
宗教の説明は、やっぱりちょっとわからん部分が多かったが。
でも前回のほぼ景色だけ見に来た観光の旅に比べて、今回は自分なりに今まで全く関わろうとしてこなかった「宗教」というものに対して、少しだけ内側から、側から、見ることができている気がする。
「勉強!」というよりは、「あ、彼らにとって宗教ってこんな感じの存在なんかな?」とか感覚的な部分が大部分ですが。
さあ、今宵はテントです。
一つ分けていただきました。限りあるのに申し訳ないのと感謝と。
ダニとか寒さとか本来なら気になったところだが、今回はありがたすぎてそれどころじゃなかったよ。
「ひいい!布団!毛布!ありがてええええ!」て。
ただ1泊しかもホテル泊予定だったので半袖にマウンテンパーカーとライトダウンはちょっとナメてた。
でも皆が布団も毛布も与えてくれたので、少し肌寒いながらも安眠でした。
ああ、さみしいなぁ。
現地の人とこんな出会いがあって、こんな仲良くなったん、久々やったなぁ。
もう終わりか、さみしいなぁ。
名残惜し見ながら、就寝。
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