シングルの部屋に知らない男の人が大声で何か言いながらノックして来て、心臓が止まりかけた今です。
どうやら人違いだったようで。
ドア開けるとき、本当に本当に怖かった・・・・!
半日前、1記事更新済:「東チベットのハードな面の話も。」
2017.6.23 世界一周 439日目
5カ国目(再 / 37ヵ国後): 東チベット / 理塘(リタン)
リアルタイム: 中国 (東チベット )/ 甘孜(ガンゼ)
ありがとう / 謝謝(シエシエ)
こんにちは / 你好(ニーハオ)(チベット:タシデレ)
1元:約16円
朝から、鳥葬(ちょうそう / 現地語では「てぃえんつぁん」)を見にやってきた。
チベットでの葬儀方法であり、亡くなった方の死体をバラバラにし鳥に食べさせるという方法。これを見学できるのだ。
これを見ておきたい、でも実際に人間の死体を目の前で切り刻まれたり鳥が食すのを見るのは怖い
・・・・という葛藤でギリギリまで迷い続けた。
普段一度寝たらほぼ起床時間まで起きることはない自分なのですが、前夜(つまりこの鳥葬を見学しにくる直前の夜)は、
「鳥葬を見ようと思ったけれど、お金が高すぎたり、寝坊したりで、見れなかった!」
という夢を見て夜中に起きる、というのが一晩で3回もありました。
「行きたいけれど、行きたくない。正当化する行けない理由ができれば。」
という深層心理が丸裸すぎて実に情けない。
そんなこんなで意を決して、7:45頃に乗り合いバンに交渉し、8時から行われる鳥葬見学しにきた訳です。
鳥葬は行われませんでした。
葬儀なので有るとは限らないのです。
あんなに迷った末にやって来た鳥葬見学ですが、これは亡くなった方がいなかったということを意味するので良いことですね。
ちなみに有無に関わらず料金は支払うことになります。
タクシーは30で、乗り合いバンは20でした。
束の間、鳥葬の有無が確認できるまで滞在し、退散。
街に戻ってきて、鳥葬の乗り合いバンで一緒だった中国人のバイカーチャリダー達と朝ごはん。
お任せで、中国人式朝ごはんを一緒させてもらった。
甘い乳製品と、揚げパン的なもので、これをつけて食べるようだ。美味しかった。
やはり中国人の人はお金を出そうとしたら奢ってくれた。
狙っているわけでは決して全くないのだが、出会ってご飯を一緒にした中国人は必ず出してくれるなぁ。優しいね。
今日は珍しく、いい天気です!!!
嬉しいなぁ、天気いいだけで、全然ちゃうもんな。景色も気分も。
理塘はこんな感じで綺麗で統一された建物が並ぶ街並みです。
朝ごはんの後は、バイカーのおっちゃんと丘の上の理塘寺へ行くことに。
(どすっぴん、大変失礼。)
でも、この人の自分の意思がない感じ(?)がちょっと苦手で。
「雨が降りそうだから、この町に僕だけ残るから今日はフリーなんだよね!一緒に回ろうね。」
「え、他の二人とはいかないの?」(※3人で旅してはる。)
「ウンタラカンタラ・・・」
「あ、じゃあさ、他の二人は次の町(ヤーゴン?だっけな)に行くんだ!
すごいいいところなんだ。一緒に行くかい?」
(え、今、僕だけ雨やからこの町残るいうてたやん。)
「いや、私は次の街はもう決めてるから、いいや。一緒にいきなよ!」
「そっか!じゃあ僕も今日はここに残るよ。雨やからウンタラカンタラ・・・・」
(なんで、私次第やねん。さっき知り合ったばかりやのに・・・。)
「バイク乗せてあげるよ!上まで連れて行ってあげるよ!」
といってくれてるし、全然悪い人ちゃうんやろなっていうのはわかるんですが・・・・うん、ちょっと苦手。
後、高度順応できていないのか体力がないのか、ちょっとでも歩けば息切れが激しく、それなら休んだりゆっくりすればいいのに、
「僕、ヒィィィ!、準備し、フウゥゥ!、てから、ヒィィィ!」
と、もう会話もままならぬ、彼。
周りにいる人も「一回休みはったらええのに・・・。」と言わんばかりか、ちらちらと、苦笑いをしながら見ている。わかるよ、わかる。
「ちょっと、休んだらええんやない?」と何度も言っているのですが、彼は聞かないのです。
かわそうと色々言ってみたのですが、鋼の精神を持つ彼には伝わらず、断り方もわからず、一緒に行くことになりました。
わかってんねん、悪い人ではないんやけど・・・な!
旅はボランティアちゃうからな。一緒に遊びたいなぁという人にだけ時間使いたいんやけど、な。
どちらかというと人の好き嫌いははっきり態度に出したり物言えるタイプやと思ってるんやけどなぁ。
難しいなぁ、誘いを断るのって・・・。
さて、行くと決まったからには楽しみます!
「寺のある丘の上まで歩くのが、とにかくめっちゃしんどい!」
という記事を何個か見ていたので、バイクで連れて言ってもらえるのはとても有難いことだし、ラッキーだ!
何より、天気がとにかくいい!
チベットのならではの濃い青空を、やっと見られた気がする。
丘の上まで上がってきて
理塘寺に到着!
門をくぐってからは、歩いて回ります。
チベットのお坊さん達のお勤めしている姿も拝見出来ました。
本堂は、工事中でした。
工事中で中はがらんとしているのですが、地元の人が五体投地でお祈りしてはりました。
五体投地といえば、チベット教と真言宗は縁があるとか似ているとかで、高野山も行ってみるといいよ。と詳しい人に教えてもらいました。
ここで、例の彼が
「チベット人は凶暴だ。中国人だと思われ、殴られるかもしれない。チベット人は中国人を殴ったり石を投げてくるかもしれないよ。君は一人で旅したり行動するべきではない。旅慣れてしていて、君は危ない。」
と、随分偏った忠告を受ける。
これも悪気はないだろうし心配してくれているんだろうが、とても不快になった。腹も立った。
「決めつけるのは良くないよ。」と言っても反論する彼。
そして、言い合いになった。
そのまま裏側の方へ、進む。
彼は私の不機嫌に気を使っていたが、イライラした気持ちがどうしても抜けないまま、回る。
理塘寺はとても好きな場所だっただけに、「あ、やっぱ一人でこればよかったかなぁ。」と残念な気持ちと後悔の気持ちがちらついた。
それでもめちゃくちゃ素敵な場所、景色には変わりありません。
ここに来てよかった!と思います。
4000mの場所から見る空は、とても近くて青い。
一番上まで登ると、
チベットのお坊さんの学校にたどり着いた。
そしてちょうど授業間の休憩でお坊さん達が外へ出て来た。
中国人なので勿論中国語が話せる彼は、この学校の先生と話をしている。
まださっきのことに対する不快感が抜けていない私は、距離をとって座っていた。
しかし、
「こっちに来なよ!写真撮りなよせっかくだから!先生が撮ってもいいって。」
と、気を使って写真を撮っていなかった私に、声をかけてくれた彼。
声をかけてくれた彼に、私もさっきの件は忘れることにした。
休憩時間のチベット僧の卵達は、まさに日本にいる男子中学生・小学生と変わらない。前職で担当していた子供達と重なった。
無邪気で元気にはしゃいで、可愛くて、本当に一緒だ。
そして、先生のOKが出て、なんと授業を覗かせてもらえることに!
写真も撮っていいよとのこと。
こんな貴重な経験ができるとはまさか夢にも思っていなかった。
私が見させてもらった授業は講義形式ではなく、グループになって先輩のお坊さんが後輩に実技でレクチャーしているようでした。
真剣にレクチャーしながらも
皆、とても仲良く楽しそうにしていました。
姿勢も関係も、授業というよりは部活風景を見ているような感覚に近い。
この広場の周りは、おそらく生徒達の宿舎であろう建物がぐるりと囲んでいました。
お邪魔しました!ありがとうございました。
そして帰還。
彼のおかげで丘まで楽々行けたし、学校の授業まで見させてもらうことができたので、本当に感謝しています。
が、
「え!俺も来週シャングリラなんだよ!!!
ここに連絡してくれ!絶対合わせるから!
え!そこから昆明まで(半月間で)南下だって?
よし、僕のバイクで移動しよう。絶対会おう!また来週な!必ずだよ!」
申し訳ないが、彼に連絡することはなかった。
街に戻ってきたのは正午前。
でもちょっと疲れたのと、それ以上に先ほどの景色に十分に満足したので、そのまま夜まで宿で昼寝をしたりゆっくりして、1日を終えた。
夜9時頃に夜ご飯を食べに外に出る。
東チベットの夜は早い。この時間は既にまるで夜中のようだ。
夜ご飯は卵チャーハン!
これがシンプルやけどめっちゃ美味しくて、大当たりだった。
半日前、1記事更新済:「東チベットのハードな面の話も。」
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