【リアルタイム】さらば、グアテマラ。

 

 

2016.1.22 世界一周 286 日目

リアルタイム:グアテマラ / サンペドロ ラグーナ

→ ボリビア / ラパス

お金:1ケツァール / 約15円

 

 

※ 本日はリアルタイム(1日前ですが)更新です。

 

 

 

本日。

2ヶ月過ごしたグアテマラ / サンペドロを去る日だ。

 

 

 

当日は少し早起きして、

宿の3階にあるチチカステナンゴで買ってきた新しいハンモックに揺られ、

毎朝みてきたアティトラン湖を眺めながら

この2ヶ月を振り返る・・・・・

 

 

という、完璧な予定は

毎晩安定の寝落ちによって見事に崩れ

 

しっかり最終夜も8時間ぐっすり寝落ちしてしまった私は、朝6時から2ヶ月ぶりのパッキングにひたすら追われるのであった。

 

 

朝ご飯の時間を除き、出発時間ぎりぎりまで(むしろ2分オーバー)パッキングで、感傷に浸る時間もなし。

一緒にサンペドロを出る脇谷氏が、窓から辻さん(オーナーさん)のいれた珈琲を飲みながら生暖かい目で私のパッキングしている様子を眺めている姿を横目にし、

「ああ、私の理想的な出発前の光景が、そこに。」

なんて思うのであった。

 

 

 

遡ること、約1時間前。

 

パッキングをしていると、

辻さんが部屋までやって来て、「温かいうちに食べなさい。」と。

 

 

 

辻さんが最終日に用意してくれた朝ご飯は、

 

 

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まるで日本の旅館のような朝ご飯だった。

 

 

 

グアテマラ(或いはこの町)では、標高や現地米の種類の問題もあり、間もなく炊いたお米はぱさぱさになってしまうため、数時間に渡りばらばらの時間に起きてくるお客さんに対して、朝ご飯に「ごはん」を出すのは難しい。

 

 

辻さんは、

その日はまだ暗い、5時台の冷え込んだ早朝から準備をし、

この上なく最高の朝ご飯を用意してくれた。

 

 

多くを語らない、辻さん。

 

でもこの2ヶ月間、私に対しても、お客さんに対しても

日々私達にしてくれることは、優しさでいっぱいだった。

 

そんな辻さんの営む宿は、最高に居心地が良かった。

 

 

 

途中から、管理人をさせてもらい、1ヶ月間。

 

私の意地っ張りな部分、格好付けの見栄っ張りな部分、

自分のことばっかりだったり、我が儘だったり、

自信がなかったり、すぐ人と比べたり、言い訳が多かったり、

素直じゃなかったり。

 

そんな嫌な部分はぜーーーんぶ見透かされていて、

しかもどストレートに言われちゃうもんやから、

私も「わかってるよ、そんなこと。」と、悔しくて、拗ねて喧嘩みたいになることもあった。

 

 

管理人としても、人としても

本当に未熟で、自分でもほとほと情けなくなる程出来損ないだったと思う。

 

 

それでも、辻さんは

 

朝、パッキングをしている時に、

「気をつけて、行ってくるんだぞ。」とぽそっと部屋まで言いにきてくれ、

 

最高の朝ご飯を作ってくれ、

 

数日前の夜には

「寂しくなるなぁ・・・。」とぼつりと呟き、

 

メッセージや、言葉で

1ヶ月楽しかったよ、サイコーの管理人だったよ(能力はさておき)

と言ってくれた。

 

 

ポジティブに考えさせてもらえるのなら、

辻さんはきっと本心だった(はず)。

 

 

私の感情むき出しの子供っぽさに

腹をたてたことも幾度となくあっただろうし、

 

毎日

「ねえー、辻さーーーん!!」

と、質問とお願いの嵐。

 

 

甘ったれ全開で、甘えっぱなしの私に

かえって忙しくなってたのではないかと思うが、

 

非常に調子のいい話だが、

願わくば、辻さんにとって

「めんどくせーやつだったけど、いてよかったな。」

と、思って貰えていたら、と思う。

 

 

 

最後は、

宿にいる皆と辻さんと、kamomosiの看板犬「カフェ」

 

皆、表の通りまで見送りに来てくれて、ここでお別れ。

 

 

 

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そして、幸代も。

 

 

幸代は、2ヶ月前の迷い犬時代から知っている、私の良き友。

毎日一緒にいたので、別れは非常に寂しいが、

これから元気におばあちゃん犬になるまで幸せに育ってくれたら・・と願う。

 

今、空室になった管理人室を何度も覗きにいっては寂しそうにしているらしい、幸代。

また大きくなった頃にもう一度会えたらな、なんて思う。

 

元気でやれよ、幸代!

早く色々覚えて、叱られることは辞めて、辻さんにしばかれない日々を送るんやで。

 

 

 

スペイン語留学、ホームステイ、アクセサリー作り

コロンビア行きの航空券チケットを捨て、

kamomosiでの日々、管理人生活、脇谷氏とのコロッケ販売

 

 

本当に色んな経験をさせてもらった。

色んな人にお世話になった。

 

自分でも予想だにしていなかった、

本当に一瞬で過ぎて行った、濃厚な2ヶ月。

 

 

私にとって

この町は、この宿は、オーナーの辻さんは

「世界一」にきっとなるのだろう。

 

そして、

人生で忘れられない2ヶ月になるのだろう。

 

 

あれもこれも甘やかし、やり過ぎなくらい色々してくれ、

優しく、時には厳しく、多くのことを教えてくれ

「失敗してもいい。」と色んなことを挑戦させてくれ

甘ったれで我が儘自己中な私を忍耐強く見守ってくれた、辻さん。

 

 

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本当にありがとうございました。

 

 

 

でも、また色んな出逢いや景色、経験があることを信じて

束の間の、「定住」は終了!

 

旅の再スタートです。

 

 

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号泣しながら。笑

 

(そしてこの後1日で4回泣くこととなる。)

 

 

 

そして、

 

 

 

 

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南米大陸、入りました。

 

脇谷氏と、ボリビア二人旅です。

 

 

 

※次回はアイスランド記事へ戻ります。

 

 

脇谷氏のブログ:こちら

kamomosiのブログ:こちら

(「初代管理人」記事以降、ぼちぼち登場中です。)

 

 

・・・・と、その前に。

 

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4件のコメント

  1. 嵐の去った翌日は、木々の緑が鮮やかで、鳥がさえずり、澄んだ空気が爽やかな朝を運んできます。2人はまるで嵐のように去って行ってしまいましたね。宿に残された僕とカフェは穏やかな朝を満喫しています。カフェは庭の端の陽だまりで体が金色に輝いています。僕はハンモックに腰掛けてお客様が起きて来るのをコーヒーをすすりながら待っています。
    そんな平和なひと時をぶち壊す薄井幸代。朝から脱走、行方知れず。夕方、カフェとメルカドに行くと幸代が拾い食いの真っ最中。オイッっと声をかけるとおどおどしながら近づいたので叱ると驚いたのか僕の手をガブリ。手に穴が空きました。
    噛み付くなど言語道断、驚天動地、金髪歓迎、定期預金です。しばき倒して、尻を蹴り上げてやるとキャンキャンと逃げていきました。昨夜は家出で帰らずです。
    あなたが飼いたいと言った幸代は小さな体で毎日、ド級の嵐をこの宿に吹き荒れさせています。
    他国に去ってまでまだ手のかかる管理人。記事中にある優しげな言葉はすべて撤回!キッチンに残る髪の毛を見つけるたびにオノレ〜とフツフツと怒りがこみ上げています。
    このばかたれ!早く戻って後始末をしろ!
    口ごたえは許さん
    寝落ちをするな
    自分でパンツを洗え
    髪の毛をすいて落とすな
    幸代のウンコを片付けろ
    モヤシを食え
    砂糖をバカ使いするな

    でも …また、おいで
    今度はオハギを作ってあげるよ

    この記事を読まれた読者の皆さま
    Casa de Kamomosi のオーナーはクセが強く、けっしていい人間ではありません。食事も見掛け倒しで恥ずかしいばかりのものでございます。夢夢騙されることなかれませ。

    Casa de Kamomosi
    HIDEKI

    1. オハギ、忘れてた! わーーーー!悔しい! 食べたい!

      つじさん、あんりももちゃん戻ってくるの嬉しいですね!
      言うてるまに、千秋ちゃんくるし。
      しばらく繁忙期で大変やろけど、頑張ってください。

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